クルミがコレステロール値を下げる理由

クルミの特徴的な成分に多く含まれるαリノレン酸

(※n-3系 多価不飽和脂肪酸)

 ある実験で1日の摂取カロリーの12.5%をクルミの置き換えた食事を摂取したところ、総コレステロール値が低下した人が多くみられた。これは、クルミの栄養成分内のαリノレン酸が作用したのではないかと考えられた。

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 ある実験で1日の摂取カロリーの12.5%をクルミの置き換えた食事を摂取したところ、総コレステロール値が低下した人が多くみられた。これは、クルミの栄養成分内のαリノレン酸が作用したのではないかと考えられた。

 アーモンド、クルミ、などのナッツ類は、脂質を多く含む多脂性食品で、少量でもカロリーの多い食品なので摂取しすぎに注意が必要。しかし、植物性蛋白質、不飽和脂肪酸、食物繊維、ミネラルなども豊富に含まれる。ナッツ類に含まれる抗酸化作用(ビタミンEやビタミンCなど)をもつ栄養素や植物ステロール(フィトケミカル)が、血中のLDLコレステロールを低下させ、善玉と悪玉のコレステロールのバランスを改善すると考えられている。

 補足

 不飽和脂肪酸には、一価と多価がある。
 一価不飽和脂肪酸(オレイン酸のみ)は、オリーブ油に多く含まれている。
 多価不飽和脂肪酸と同様にコレステロールを下げる作用があると言われている。
 地中海沿岸の国では、オリーブ油を常食としている。これらの国では、心筋梗塞や狭心症による死亡率が少ないという調査結果が出ていた。
 これらの理由により、調理する際にオリーブ油が良いと言われている。

 ※ 多価不飽和脂肪酸(植物性油脂、魚油に多く含まれる)

 作用1:血中の総コレステロール濃度を低下させる作用がある。
 作用2:IPA、DHAには中性脂肪を低下させ、動脈硬化や心疾患の発症を抑える働きがある。

 ※ 飽和脂肪酸(動物性脂質:乳製品や肉の脂など)

 作用:摂取しすぎにより、血中の中性脂肪やコレステロール濃度が上昇
 → 脂質異常症、動脈硬化の発症リスク

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