健康な生活を過ごすために
健康な毎日を送るためには、運動、栄養、休養の3要素の持続的な実行が大切です。
☆ 運 動
① 1日の運動量
体重1Kgあたり5Kcalを消費するのが理想的です。
消費量の計算:
移動距離(Km)×体重(Kg)×係数
係数の値:
普通歩行 0.5
速歩 0.8
ジョギング 1.0
階段昇り 13.0
例えば体重70Kgの人の理想的な消費量は
70×5=350Kcal
従って、歩行では
350÷(70×0.5)=10Kmとなります。
これは、約1万歩となります。
② 運動の頻度
無理をしない程度に毎日(できれば週5日位)
③ 運動の種類は何でも結構です
日常生活の中での買い物・通勤などの活動、運動、 散歩等、体を動かすことから始め、持続させることが大切です。
☆ 栄 養
健康のための食べものとは、特別にいいものを食べることではありません。
栄養のバランスのとれた食事を規則正しくとることです。
① 適正な体重を保ちながら、日常生活に必要な食事をとります
日常生活に必要な食事量(Kcal)=生活活動強度×基礎代謝量
年齢別基礎代謝量 (Kcal/日)
年齢 | 男性 | 女性 |
15~17 | 1610 | 1300 |
18~29 | 1550 | 1210 |
30~49 | 1500 | 1170 |
50~69 | 1350 | 1110 |
70~ | 1220 | 1010 |
生活活動強度 (指数は基礎代謝量の倍数)
生活活動強度と指数 | 日常生活の内容 |
Ⅰ(低い)1.3 | 通勤、買い物1時間程度の歩行 家事座位での事務、学生など |
Ⅱ(やや低い)1.5 | 通勤、買い物などの歩行、事務、家事など立位時間の多い場合 |
Ⅲ(普通)1.7 | 農業、漁業、建築などで立位、歩行、1時間くらいの重い筋肉労働 |
Ⅳ(高い)1.9 | 1日のうち2時間程度は木材の運搬、農繁期の農作業などの重い筋肉労働 |
日常生活に必要な食事量(Kcal)=生活活動強度×基礎代謝量
1日の必要カロリー量は、例をあげると 事務的な勤務の50才男性では、
1350×1.3=1755 約1800Kcalとなります。
② 栄養バランスのよい食事
以下に示すような食品を万遍なく食べることが大切
その主な食品の働きは、
◎ 肉、魚、卵、大豆など (蛋白質) | a. 骨や筋肉、血液などをつくる b. エネルギー源となる |
◎ 牛乳、乳製品、海藻、小魚など (無機質、ビタミン) | a. 骨、歯、血液などをつくる b. 体の各機能の調節をはかる |
◎ 人参、南瓜、ほうれん草など (緑黄色野菜) | a. 皮膚、粘膜の保護 b. 体の各機能の調節 |
◎ 大根、トマト、キャベツ、果物など (淡色野菜) | a. 体の各機能の調節 |
◎ 米飯、麺類、パン、いも類など (糖質) | a. エネルギー源となる b. 体の各機能の調節 |
◎ 天ぷら、唐揚げ、バターなど (脂肪類) | a. エネルギー源となる |
③ 食塩は1日量10g以下
④ 野菜は1日の摂取量350g以上 果物は毎日摂取します。
⑤ 1日3食、規則正しく摂る
⑥ 適度な飲酒 清酒 1合、ビール 中瓶1本、焼酎 5勺、ワイン 240ml
☆ 休 養
健康を保つためには、1日7~8時間の睡眠が必要です。
しかし休養は睡眠だけではありません。
運動、趣味、娯楽などで、気分をリフレッシュするような積極的な余暇の活用が大切です。
① 職場や家事の途中で「ア~ア」「疲れた」などと言った「息抜き」
② 職場や家事の途中での15分ほどの休み、
簡単な体操、会話、散歩、 読書など
③ 勤務外時間での読書、音楽鑑賞、スポーツクラブ、
映画鑑賞、友人との夕食など
④ 週休は自己を見つめる充実した活動日としましょう。
スポーツ、美術鑑賞、音楽鑑賞、映画・劇場鑑賞、読書、
公園などへの散歩、日曜大工、ガーデニング、旅行など
⑤ 休暇(週・月単位) 元気を回復させ、自己をみがく充実した期間
山登り、国内や海外旅行、創作活動、自宅の模様替えなど